NO.21 走り屋から交通課 課長への仕返し

私の知人のお話をします。 彼は気の良い走り屋。

ある時、千葉県の警察内だけで発行される小雑誌を持って来ました。

そこにはキャノンボール族という警察用語で呼ばれた私達を
千葉西署交通課の塚本勝身課長が厳しい取締りにより撲滅させた
との大ボラが書いてあるではないですか。

知人の走り屋はこう言いました。
『こいつとんでもない野郎ですよ。俺にいいアイディアがあるからイジメテあげますヨ』
と言って帰って行きました。

しばらくしてチューニング雑誌の個人売買欄に次のような内容の「売りたし」が掲載されていました。
『32GTR 格安 早いモノ勝ち 当方、吉牛勤務の為、電話は深夜2時すぎ希望 塚本勝身』と。

104番で調べたのか課長の自宅の電話番号まで書かれているではないですか。
すぐに課長の家の電話には善良なる購入希望者達から深夜の電話が殺到してパニック状態。

ついに『お客様がお掛けになった電話番号は現在使われておりません』に変更され
長年使用していた電話番号が使えない不便を被る事と成りました。

課長への仕返しのダシに使われた購入希望者には同情しますが、
それ以来この課長は湾岸キャノンボールの集合場所で主催者の私を見つけると
イソイソと擦り寄って来ては何か私に聞きたそうにしていました。

そんな時、私はこの中年の小心者で、全く似合わない金張りのロレックスをした課長が
妙に可愛く思えてしまいました。

  

写真右側の人物が塚本勝身交通課長です。
左手首に輝くロレックスにご注目!